やばい時代を迎え撃つ!

21世紀に入って、911以来、世界はますます混沌の様相を呈しています。
 ビジネスの世界では、アメリカ・クリントン政権における情報ハイウエイ構想から始まったIT革命、ネオ・コンサーヴァティヴの台頭による軍産複合体の欲求からのイラク戦争、さらにはITを駆使した金融工学的デリバティブの百花繚乱による空前の繁栄から、一転して、金融危機から経済恐慌の可能性まで、なにやら不穏な気配が漂っています。
 しかし、われら実体経済の中で生きている市民は、そんなことなどおかまいなしに、ただ、日々の仕事をこつこつと行うのみ。

 かたや学問の世界は、といえば、世間知らずの大学人への反省からか、教育・研究への市場原理の参入が始まり、しっかりと、知力の創造にこころがけるどころか、産業界の要望にひたすら応えるべく、実学への傾斜が進み過ぎるようになったように思えます。
 しかし、学者、研究者のなかには、そんなことにはおかまいなく、自らの信ずる研究や教育に、日々格闘している方々も多いのです。専門分野はもちろんのこと、それ以外にも知のネットワークを広げようとされています。

 そこで、そんな先生と市井の人々とともに、さまざまな問題にゆっくりと時間をかけて、哲学的なアプローチを行い、目からうろこになるような議論を通じて、脳と身体に刺激を与えよう、という企画を考えました。

 モトコーてつがくカフェ「おとなの寺子屋」では、新進気鋭、壮健、仙人(?)な学者、研究者をお招きして、専門分野はふまえながらも、てつがく談義をしたいと考えています。
 生きにくい現代をしぶとく生き延びる術を議論しましょう。気持ちは、「やばい時代を迎え撃つ!」、です。